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葬式費用の平均は141万円|内訳と葬儀形式別の相場を解説

村田 幸子 / 更新:2026-06-24
葬式費用の平均は141万円|内訳と葬儀形式別の相場を解説
親が亡くなったとき、まず頭をよぎるのは「葬式って結局いくらかかるの?」という不安だと思います。私が葬儀社で働いていたころも、ここを一番聞かれました。結論から言うと、全国の葬儀費用の平均総額はおよそ141万円。ただし形式を選べば数十万円まで下げられますし、自治体の葬祭費など返ってくるお金もあります。
  • 葬儀費用の平均総額は約141万円で、基本料金・飲食・返礼品・お布施に分かれる。
  • 費用は葬儀形式で大きく変わり、直葬なら数十万円に抑えられる。
  • 国民健康保険の加入者が亡くなると、葬祭費(新潟市の例で5万円)が支給される。
  • 健康保険の被保険者なら埋葬料が原則5万円支給される。
  • 費用を抑える基本は「小規模な形式を選ぶ」「複数社で見積もる」「補助制度を使う」の3つ。

葬式費用の結論

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葬式費用は平均約141万円かかるが、形式の選び方と補助制度の活用で実質負担は大きく変えられる。

正直に言うと、141万円という数字だけ見て怖がる必要はありません。これは祭壇も会食も返礼品もお布施も全部込みの「フルセット」の平均だからです。

私が現場で見てきた限り、家族葬や直葬を選んだご家庭は、この半分以下で見送られたケースも珍しくありませんでした。

「平均141万円」は一般葬を前提にした金額です。家族葬・直葬を選ぶと総額は大きく下がるので、自分たちの希望する形式の相場で考えてください。

目次

この記事では、葬儀費用の内訳・形式別の相場・負担を抑える方法・使える補助制度まで、元葬儀社スタッフの目線で順に解説します。

目次
  • 葬儀費用の平均総額と4つの内訳
  • 葬儀形式ごとの費用相場
  • 費用負担を抑える3つの方法
  • 葬祭費・埋葬料など使える補助制度
  • 誰が払うのか・トラブルを避けるコツ

葬儀費用の平均総額は約141万円

葬儀費用の平均総額はおよそ141万円で、内訳は基本料金・飲食・返礼品・お布施の4つに分けられる。

この4つを足すと総額のイメージがつかめます。逆に言えば、どこを削れば下がるかも見えてきます。

葬儀費用の平均内訳
4項目の平均額を合算した総額の目安。
項目平均額
葬儀の基本料金75万7,000円
飲食費用20万7,000円
返礼品費用22万円
お布施(宗教者への御礼)22万9,000円

私の経験上、ここで一番コントロールしやすいのは飲食と返礼品です。参列者の人数で直接変わるからです。

葬式の基本料金:75万7,000円(平均)

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基本料金は平均75万7,000円で、祭壇・棺・人件費・式場使用料など葬儀そのものに必要な費用がまとまったものだ。

ここが総額の半分以上を占めます。プランを選ぶときに一番チェックしてほしい部分です。

注意したいのは「セット料金に何が含まれているか」。祭壇のランクや式場の広さで金額が動きます。安いプランほど、後から追加が出やすいのが現場の実感です。

基本料金の見積もりでは「これ以外に追加で発生する費用はありますか?」と必ず聞いてください。ここを確認しないと、最後の請求書で驚くことになります。

葬儀の飲食にかかった費用:20万7,000円(平均)

飲食費用は平均20万7,000円で、通夜振る舞いや精進落としなど参列者・親族への食事代だ。

葬儀の飲食にかかった費用:20万7,000円(平均)

これは人数で素直に増減します。参列者が少ない家族葬なら、ここはぐっと下がります。

私が担当したご家族では、会食を省いて折詰のお弁当に切り替えたことで、飲食費を半分近くまで抑えた例もありました。

葬儀の返礼品にかかった費用:22万円(平均)

返礼品費用は平均22万円で、香典返しや会葬御礼として参列者に渡す品物の代金だ。

これも参列者の人数に比例します。香典をいただく以上、返礼品も増えるのが普通です。

ただ、香典返しは「いただいた香典の半返し」が目安なので、参列者が多ければ収支はある程度バランスします。ここは削るより、人数を見て適正に用意するほうが現実的です。

お葬式のお布施(お寺・教会・神社など宗教者への御礼):22万9,000円(平均)

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お布施は平均22万9,000円で、読経や戒名など宗教者へのお礼として渡すものだ。

金額が決まっていないので、一番悩まれる項目でした。菩提寺がある場合は、率直に「皆さんどのくらいお包みされていますか」と聞いて構いません。

直葬や無宗教の見送りを選べば、お布施そのものが不要になります。ここは形式の選択で大きく変わる部分です。

費用相場は「葬儀形式」によって異なる

葬儀費用は形式によって数十万円から140万円超まで幅があり、参列者の規模と儀式の有無で決まる。

同じ「見送り」でも、一般葬と直葬では総額がまるで違います。まずは自分たちがどの形式を望むかを決めるのが先です。

葬儀形式ごとの特徴と費用の傾向
金額の目安は形式の規模感を示すもの。具体額は地域・人数で変動するため見積もりで確認。
形式規模・特徴費用の傾向
一般葬通夜・告別式を行い、親族以外も広く参列高い(平均総額に近い)
家族葬親族や親しい人だけで小規模に行う中程度
一日葬通夜を省き告別式と火葬を1日で行うやや抑えられる
直葬・火葬式儀式を省き火葬のみ最も抑えられる
費用を抑えたいなら、まず「どの形式にするか」を決めてください。オプションを削るより、形式の選択のほうが総額への影響が圧倒的に大きいです。

一般葬

一般葬は通夜と告別式を行い、親族以外の知人や近所の人まで広く参列する形式で、費用は平均総額に近い高めの水準になる。

一般葬

会社関係や地域のつながりが多い方に向いています。参列者が多い分、飲食と返礼品が膨らみますが、その分いただく香典も増えます。

正直、人付き合いが広かった方を「家族葬で」と決めると、後から弔問の対応に追われることがあります。故人の交友関係を考えて選ぶのが大事です。

家族葬

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家族葬は親族や親しい人だけで行う小規模な形式で、参列者が少ない分、飲食と返礼品の費用を抑えられる。

私が現場で一番多く見たのがこの形式です。ゆっくりお別れできると、ご家族からの満足度が高い傾向がありました。

ひとつ注意すると、香典収入が減るので「総額は安いのに自己負担は思ったほど軽くない」こともあります。ここは見落としやすいポイントです。

一日葬

一日葬は通夜を省いて告別式と火葬を1日で行う形式で、通夜にかかる会場費や飲食を減らせる。

遠方の親族が泊まりがけにならずに済むのも利点です。高齢のご家族の負担を考えて選ばれる方が増えています。

ただ菩提寺によっては「通夜を省く形を認めない」こともあります。お寺がある場合は事前に相談しておかないと、後で揉めます。

葬儀費用の負担を抑える方法と使える補助制度

費用を抑える基本は「小規模な形式を選ぶ」「複数社で見積もる」「補助制度を使う」の3つで、特に補助制度は申請しないと1円も戻らない。

葬儀費用の負担を抑える方法と使える補助制度

形式の選択は前述のとおりです。ここでは見落とされがちな見積もりと補助制度を詳しく書きます。

葬儀社は1社だけで決めず、最低2社は相見積もりを取ってください。同じ家族葬でも、含まれる内容と金額がかなり違います。

そして補助制度。国民健康保険や後期高齢者医療制度の加入者が亡くなると、葬儀を行った人に「葬祭費」が支給されます。支給額は自治体ごとに異なり、新潟市の場合は5万円です。

健康保険(協会けんぽなど)の被保険者が亡くなった場合は「埋葬料」が原則5万円支給されます。被扶養者がいない場合は、実際に埋葬を行った人へ「埋葬費」が上限5万円で支給されます。

亡くなった方の加入保険別・支給される給付
葬祭費は故人の住民登録があった市区町村へ、埋葬料・埋葬費は健康保険の保険者へ申請する。
加入していた制度給付の名称支給額の目安申請先
国民健康保険・後期高齢者医療葬祭費自治体により異なる(新潟市は5万円)故人の住所地の市区町村
健康保険(協会けんぽ等)埋葬料原則5万円協会けんぽ・健康保険組合
健康保険(被扶養者なし)埋葬費上限5万円協会けんぽ・健康保険組合
生活保護受給者葬祭扶助自治体の基準で上限あり福祉事務所(葬儀前に相談)
葬祭費の申請期限は、一般に葬儀を行った日の翌日から2年以内です。葬儀が落ち着いたら早めに窓口へ。申請しないと支給されません。

生活保護を受けていた方の葬儀には「葬祭扶助」があります。これは葬儀の前に福祉事務所へ相談・申請するのが原則です。葬儀後の事後申請では認められないことが基本なので、ここは絶対に順番を間違えないでください。

業務災害や通勤災害で亡くなった場合は、労災保険から「葬祭料」が支給されます。会社や労働基準監督署に確認してください。

よくある質問

読者から特に多い「誰が払うのか」「故人の口座から出せるのか」といった疑問に答えます。

よくある質問

葬式費用とは?
葬儀の基本料金(祭壇・棺・人件費など)、飲食、返礼品、宗教者へのお布施を合わせたものです。全国平均の総額はおよそ141万円ですが、形式によって数十万円まで下がります。
葬式費用はいくら?
平均総額は約141万円です。内訳は基本料金75万7,000円、飲食20万7,000円、返礼品22万円、お布施22万9,000円が目安です。直葬や家族葬を選べば総額はこれより大きく下がります。
葬式費用は誰が負担すべき?
明確な法律の決まりはなく、喪主や相続人が負担するのが一般的です。誰がどう払うかは、後のトラブルを防ぐためにも親族で事前に相談しておくのが安全です。
葬儀費用は故人の預貯金から支払える?
口座は死亡が金融機関に伝わると凍結されます。預貯金の払戻し制度を使えば一定額は引き出せますが、手続きと上限があるため、まずは金融機関に確認してください。
葬儀の補助金はいつまでに申請する?
葬祭費は一般に葬儀を行った日の翌日から2年以内が申請期限です。期限を過ぎると支給されないので、早めに故人の住所地の市区町村へ申請してください。

最後にひとつだけ。費用で後悔する人の多くは「金額」ではなく「中身を確認しなかったこと」で後悔します。見積書を一行ずつ読んで、含まれるもの・追加で出るものを必ず確認してください。それが私の現場での実感です。

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村田 幸子

元葬儀社スタッフ(施行・接客担当) ・ 終活・葬儀費用専門ライター

葬儀社での勤務経験をもとに、費用の内訳や契約の落とし穴を実務目線で解説します。「後から知って後悔した」をなくすことを執筆の軸にしています。

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