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葬儀の基本知識・マナー

お葬式の基本マナーと宗派別の流れ・手配方法を徹底解説

村田 幸子 / 更新:2026-06-24
お葬式の基本マナーと宗派別の流れ・手配方法を徹底解説
身近な人が亡くなったとき、何から手をつければいいのか分からず、頭が真っ白になる方をたくさん見てきました。結論から言うと、お葬式は「すぐ手配する一次対応」と「あとから整える費用・マナー」の二段構えで考えれば落ち着いて動けます。私が葬儀社にいた12年で蓄えた実務の感覚で、最短ルートと費用の現実を先にお伝えします。
  • お葬式とは、故人を弔うために通夜・告別式・火葬を行う一連の儀式のことです。
  • 葬儀費用の全国平均は約118万5,000円で、これにお布施は含まれません。
  • 家族葬を選ぶ人が最多で、調査では全体の50.0%を占めます。
  • 国民健康保険の葬祭費は自治体ごとにおおむね1万円〜7万円が支給されます。
  • 葬祭費・埋葬料の申請期限は原則2年で、放置すると受け取れなくなります。

お葬式の結論

The Funeral (Juzo Itami)
The Funeral (Juzo Itami)

お葬式とは、故人を弔うために通夜・告別式・火葬を行う一連の儀式のことです。

費用の話を先にします。鎌倉新書の全国調査を引く解説では、葬儀費用の全国平均は約118万5,000円。これは葬儀一式・飲食費・返礼品費の合計で、お布施は別枠です。

内訳の平均は、葬儀一式費用75万7,000円、飲食接待費20万7,000円、返礼品費22万円。お布施の平均は22万9,000円と案内されています。

正直に言うと、この「お布施が別」という点で後から慌てる方がとても多い。総額を見積もるときは必ずお布施を足して考えてください。

葬儀費用の全国平均(お布施は別)
鎌倉新書の調査を引用するりそな銀行の解説より
項目平均額
葬儀一式費用75万7,000円
飲食接待費20万7,000円
返礼品費22万円
合計(葬儀費用)約118万5,000円
お布施(別途)22万9,000円
見積もりで一番ズレるのはお布施です。平均22万9,000円が総額には含まれていないことを前提に予算を立ててください。

すぐに葬儀の手配が必要な方

危篤・ご逝去の直後にやるべきは、葬儀社への連絡とご遺体の搬送先の確保です。

すぐに葬儀の手配が必要な方

病院で亡くなった場合、霊安室にいられる時間は長くありません。数時間で搬送を求められることがほとんどです。

だから「まだ何も決めていない」段階でも、まず搬送だけは依頼できる葬儀社に電話します。プランや費用の相談はそのあとで構いません。

急ぎで形式の目安が欲しい方へ。民間事業者の案内では、一般葬120万〜150万円、家族葬70万〜130万円、直葬・火葬式25万〜45万円が相場として示されています。

葬儀形式別の費用目安(相場案内)
公益社の料金解説より。公的統計ではなく事業者の相場案内
形式費用の目安特徴
一般葬120万〜150万円通夜・告別式を行い会葬者を広く迎える
家族葬70万〜130万円身内中心で小規模に行う
直葬・火葬式25万〜45万円通夜・告別式をせず火葬のみ
急ぎでも、最初の電話は「搬送のお願い」だけで十分です。深夜でも対応する葬儀社は多く、契約はその場で即決しなくて構いません。

基本マナー

葬儀のマナーの核心は、宗派より先に「故人と遺族への配慮」を優先することです。

細かい作法はもちろんありますが、迷ったら遺族を立てる、静かに動く、この二つで大きく外しません。

私が受付で見てきた限り、参列者がつまずくのは服装・香典・焼香の三つに集中します。逆に言えば、ここを押さえれば失礼にはなりません。

服装は黒の喪服が基本。香典は袱紗に包んで持参し、表書きは宗派で変わります。焼香は数珠を左手に持ち、額の高さで香をくべるのが一般的な所作です。

宗派・宗教別の葬儀

【祖母が天国へ】おばあちゃんさようならありがとう
【祖母が天国へ】おばあちゃんさようならありがとう

葬儀の作法は宗派・宗教で異なり、特に焼香の回数や合掌の有無が変わります。

仏式が大半ですが、その仏式の中でも宗派ごとに焼香の回数の考え方が違います。神式は焼香ではなく玉串奉奠、キリスト教式は献花を行います。

参列者の立場なら、回数を厳密に合わせる必要はありません。前の人に倣えば十分です。私は受付で「回数が分からない」と聞かれるたび、そうお答えしてきました。

喪主側で迷うなら、菩提寺や担当の僧侶に直接確認するのが確実です。宗派ごとの作法は、書籍の一般論より自分の寺の指示が優先されます。

お問合せ・資料請求

事前の資料請求は、費用を抑える最も現実的な一手です。

お問合せ・資料請求

急場で1社に電話するしかない状況だと、提示額をそのまま受けがちです。元気なうちに複数社の資料を取り寄せておくと、見積もりの妥当性が判断できます。

資料を見るときは総額表示か、お布施・火葬料・飲食費が含まれるかを確認してください。先ほどの平均で見たとおり、含まれない項目が積み上がると数十万円単位で変わります。

『供花ご注文受付ページ』へ移動

供花は、参列できないときでも弔意を示せる手段です。

供花を贈るときは、まず喪家や葬儀社へ「贈ってよいか」を確認します。家族葬では辞退されるケースも珍しくありません。

贈る場合は、通夜の開式に間に合うよう前日までに手配するのが基本です。名札の表記(連名か個人か)も注文時に伝えておきます。

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井上准一火葬 元全国青い芝の会同志逝く
井上准一火葬 元全国青い芝の会同志逝く

このセクションは案内枠で、本文の根拠となる情報は含みません。

費用や制度の根拠は、前述のりそな銀行の解説や公益社の料金案内など、出典のある情報を基準に判断してください。

葬式・葬儀の基本マナー一覧

葬儀のマナーは「言葉」「所作」「立場」の三領域に分けて覚えると整理できます。

葬式・葬儀の基本マナー一覧

お悔やみの言葉では、重ね言葉や「死ぬ」「四・九」などの忌み言葉を避けます。所作では合掌・焼香・献花、立場別では喪主の挨拶や席順が問われます。

「ご母堂」は相手の母、「ご尊父」は相手の父を敬う言い方です。弔辞や弔電でよく使うので、ここだけは覚えておくと困りません。

場面別の主なマナー
場面押さえる点
お悔やみの言葉忌み言葉・重ね言葉を避け、短く伝える
焼香数珠は左手、前の人の回数に倣えば失礼にならない
供花・供物・盛籠家族葬では辞退の有無を必ず先に確認する
弔辞・弔電「ご母堂」「ご尊父」など敬称を正しく使う
喪主の挨拶参列への感謝を簡潔に。長くしない

訃報連絡のマナー

訃報連絡は、亡くなった事実・通夜と葬儀の日時・場所・喪主名・宗派を簡潔に伝えます。

連絡する順番は、近い親族が先、その後に友人・知人・勤務先です。一報の段階で日時が未定なら、決まり次第あらためて知らせます。

家族葬で参列を辞退する場合は、その意向もこの一報で明確に伝えてください。曖昧にすると、当日に弔問が集中して遺族が消耗します。

訃報を受け取ったとき

井上恵子様 お葬式 令和7年5月7日 天平会館
井上恵子様 お葬式 令和7年5月7日 天平会館

訃報を受け取ったら、まずお悔やみを一言だけ述べ、通夜・葬儀の日時と場所、参列の可否を確認します。

このとき長々と死因を尋ねるのは避けます。遺族は対応に追われています。電話なら短く切り上げるのが思いやりです。

参列できないと分かった時点で、香典の郵送や供花、お悔やみの手紙という選択肢を考えます。後回しにすると間に合いません。

通夜のマナー

通夜では、受付で香典を渡し記帳を済ませ、焼香後に静かに退出するのが基本の流れです。

通夜のマナー

遅れそうなときは、無断で諦めず受付に一報を。開式に間に合わなくても、焼香だけ受け付けてもらえる場合があります。

通夜振る舞いを勧められたら、一口でも箸をつけるのが故人への供養とされる地域があります。長居は不要です。

私の実感では、通夜で最も多い失敗は到着時刻の読み違えです。駐車場が混む式場も多いので、開式30分前の到着を目安にしてください。

よくある質問

お葬式について、現場でよく受けてきた質問に答えます。

よくある質問

お葬式とは?
故人を弔うために通夜・告別式・火葬を行う一連の儀式のことです。宗派や地域、家族の希望によって形式が変わり、近年は身内中心の家族葬が増えています。
お葬式の費用は?
葬儀費用の全国平均は約118万5,000円で、葬儀一式・飲食費・返礼品費の合計です。お布施は別で平均22万9,000円。形式別では一般葬120万〜150万円、家族葬70万〜130万円、直葬・火葬式25万〜45万円が相場の目安です。
お葬式の始め方は?
ご逝去の直後は、まず葬儀社へ連絡してご遺体の搬送先を確保します。プランや費用の相談はそのあとで構いません。可能なら事前に複数社の資料を取り寄せ、総額とお布施・火葬料の有無を確認しておくと安心です。
葬儀費用の補助は受けられますか?
国民健康保険の加入者なら葬祭費がおおむね1万円〜7万円、健康保険の被保険者本人が亡くなった場合は埋葬料5万円が支給されます。申請期限は原則2年です。生活保護世帯には最低限の葬儀費用を公費で支給する葬祭扶助があります。

最後にひとつだけ。補助金は申請しないと一円も入りません。葬儀が落ち着いたら、2年の期限内に役所か健保へ必ず手続きしてください。

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村田 幸子

元葬儀社スタッフ(施行・接客担当) ・ 終活・葬儀費用専門ライター

葬儀社での勤務経験をもとに、費用の内訳や契約の落とし穴を実務目線で解説します。「後から知って後悔した」をなくすことを執筆の軸にしています。

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村田 幸子
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